ミー子

ぉぁああおうぅぅ

半獣神の午後「白昼夢が…」

半獣神の午後のあの曲に出て来る「アーヴェーアーヴェー」はモーツァルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の引用なのだと今頃気付いたけど曲名を思い出せない。

バンド初期の曲で、歌詞を断片的にしか思い出せない。「変身 私が変身した」「変身 あなたも変身した」「種子食べる」など。

どなたかお判りになりますか?

打込みオケヴァージョンはライヴでもやった形跡があるけど、「アーヴェーアーヴェー」が出て来るのはそれ以前の、あきらこ氏お一人による宅録ヴァージョン。「アーヴェーアーヴェー」はあきらこ氏ご本人のヴォーカルによるものだけど、むしろ効果音的に挿入される。他にラジオの音声とおぼしきベルカントのソプラノが出て来たりして、それと同列の扱い。

同時期の他の曲名はずらっと思い出せるのに。「ラ・クリスマス」「白昼夢が…」「薔薇のエロス」「ダリア・ダリア」「お江戸ラプソディー」「塔」などなど。

 

追記始め

「桃色の風景」だったかも知れない。

追記終わり

 

で、「白昼夢が…」です。

今回「アーヴェーアーヴェー」の曲名を思い出そうとする過程で、まず曲名「白昼夢が…」を思い出して、次いで歌メロを部分的に思い出し、ずるずると曲の全貌が明らかになってみると、これ、大変な名曲なのだった。歌メロの造形が、まったくクラシックのそれ、というかロマン派が取り入れた民族舞踊というふうだし、間奏に至っては殆どドビュッシー。で、これは採譜しておかねば、ってなったのだった。

遠い記憶だけが頼りで、いろいろ不正確です。キーとか、メロの動きの細部とか。

♩=120くらい。

まず、歌メロ。Aメロ=ト長調、BメロCメロ=ト短調、折返し=ト長調、で採譜。

この最後の折返しの4小節は何回かリピートされて、その上にオブリガートのヴォーカルが重なる。主メロの8分音符主体の符割と対照的に、オブリガートスキャットで、細かくて自由な符割で、即興性が大きい(そのように書かれてるのだとしても)。

ただし、このオブリガート声部については、私の記憶が他にも増して曖昧で、以下に示す譜例は、飽くまで「例えばこんなふう」「スキャットの実践例」と思って下さい。

 

 

録音の現場に即していうと、この曲のヴォーカルは終始2回重ねてあって、AメロBメロCメロではユニゾン、折返しでは2声部に分かれてる、のだと思う。

 

以上の素直で明るい歌メロに、全く異質の、シンセによる間奏が挿入される。主メロは、フィルターのエンヴェロウプで「quack, quack」みたいにユーモラスな音色で、ここに、ちょっとコードネームでは呼べないような、ドビュッシー的に斬新な和声づけがなされてて、今回私はそれを再現することが出来なかった。メロだけ。

 

この曲がライヴに掛けられたことがあるか、確認できない。私が知ってるのは、宅録の、デモっぽいヴァージョン。