こういう音楽を作りたい:
ポイント①、案山子そのものの動きの面白さ。
仕掛けの設定のしかたと、自然との(風との、物理との)関わりかた。
物理的原理としては、仕掛けはシンプルで、そこから多様なアウトプットを得る。
アウトプットが多様であるについては、風向と風速がパラメータとして関わって来るからではあるのだけど、にしてもそのパラメータの値のわずかな変化が、案山子の動きかたの大きな差となって現れる。
自然法則にどこまでも忠実に沿いつつ、観察者たるわたし的には、その動きを予想できず、ランダムであるかのように見える。
ポイント②、映像作品として。
動画のひとつめのほうは、小さめの画角で、案山子の動きを追尾してる。
動画のふたつめのほうは、引きで、据え置きに近い。大きめの画角のなかに案山子の動きを収めてる。
これを「やりたい音楽」のポイントとして挙げることは、じつはあとになって思いついたことなのだけど、対象物の動きを記述するについて、基準点を世界の座標の原点Oに置くか、対象物に置くかの差は、音楽を、世界を、両者の関わりを、何と心得るかの決定的な差と言えそう。そこを作品化することも可能そう。
一昨日の撮影・編集分: