Gentle Giant の演奏現場。スネア・ロールが1人ずつ増えてゆくアレンジの箇所を、「数人の奏者がそれぞれのスネア・ドラムを担当する」のではなく「数台のスネア・ドラム①、②、③、④…を置き、1楽節目で奏者 A が①、2楽節目で A は②にスライド、奏者 B が①に加わる、3楽節目で A は③に、B は②にスライド、奏者 C が①に加わる、以下順次」という手順でやる。
私はその奏者のうちの1人で、その手順を知らされないまま始め、途中で「あ、そういうことだったのか」と気付くが、既に曲がかなり進行してしまっており、私のせいで中断・やり直しになるのが申し訳なく、言い出せない。進行してるんだから問題ないんじゃないか(聴感的効果としては同じなんじゃないか)とも思う。
「やり直し」が利くということは、この演奏現場はすなわち録音現場だったかも。
このシーンに先立つ別のシーンがあって、自作曲のつべ(映像作品付き)を聴いて誇らしく思っていた。スネアの、小節の最後の拍ごとに置かれたスネアの短いロールが、左右両端に置かれてステレオ効果を挙げていた。その、鳴ってる曲を解析する「聴く立場」が、いつのまにか上述の「演奏する立場」に移行してた。
そう! この夢ステレオだったんですよ!