Robert Wyatt "Nothing Can Stop Us"(1982年)の日本盤(Japan Records、RTL-19)の帯には、「核兵器反対!」の文字と、何かの署名の呼びかけがある。
Wyatt 自身がある程度は噛んでいたのか、そもそも認知していたのか、それともジャパンレコードでラフ・トレード物のリリースを担当していたらしい芹沢のえが勝手に打ったキャンペーンなのか?
ジャパンレコードの RTL-1~37, 2001, 2002, 3501 は Rough Trade のアルバムに割り振られてるのだけど*1、今改めて Discogs の画像で確認すると、「核兵器反対!」の文字、署名の呼びかけが、このうちの
RTL-19 Robert Wyatt "Nothing Can Stop Us"
RTL-21 "Clear Cut 2"(日本編集コンピ)
RTL-24 "Clear Cut 3"(同上)
RTL-26 Scritti Politti "Songs To Remember"
RTL-27 Chris and Cosey "Trance"
RTL-28 "Soweto"(コンピ)
にある。リリース年は "Soweto" が1983年、残りは1982年。
ただし、「核兵器反対!」の文字が帯の「表側」にあるのは "Nothing Can Stop Us" だけ。
RTL-24 "Clear Cut 3" の画像だといくらか文言を判読できる。
「核兵器廃絶運動に参加しませんか?
今年は4年ぶりに第2回目の国連軍縮特別総会が6月から開催されています。核兵器廃絶運動にご賛同の方は下記にあなたの住所、氏名、年令を明記し、切り取ってジャパンレコード芹沢宛に8月末日までお送り下さい。集められた署名は国連広報センターを通じ、この秋の引き続き開催される国連軍縮会議に提出されます。詳しくはラフ・トレード新聞(レコード店にお問合せ下さい。)をご覧下さい。」
だろうか?
時代として、1982年に第2回国連軍縮特別総会(SSDⅡ)が開催されるなど、反核・軍縮運動が盛り上がっていたようだ。
*1:RT-1~16 はシングル。