ミー子

ぉぁああおうぅぅ

Richard Wright 命日

今日09月15日は Richard Wright の命日だそうです。2008年没。

Wright のファルフィサ・オルガンの、音色と、モーダルなフレーズが、私のプログレ心象風景の大切な一角になってます。'The Scarecrow'("The Piper At The Gates Of Dawn" 所収)、'Astronomy Domine'("Ummagumma" 所収のライヴ・ヴァージョン)におけるような(いずれも Barrett 曲)。

 

Pink Floyd の「音響」としての斬新さを齎してるのは、Wright であるよりはむしろ Mason だったりするでしょうか? そういう要素はいっぱんにキーボーディストに帰して考えてしまいがちですが、Wright はもっと曲を曲っぽく発想する人かな?

 

Wright は "Wish You Were Here" については「私自身の趣味で聴ける唯一のアルバム」といってたのをどこかで読んだ記憶があります。"Animals" についてはその「攻撃的なサウンド」をあまり評価してないようです。

私は "Wish You Were Here" は未だによく判らなくて "Animals" は好きなので、この点では Wright と私は相性が悪いのかも知れません。

 

Wright 曲といえば 'See-Saw'("A Saucerful Of Secrets" 所収)が気になります。耽溺的で好きだし造形として間違いなく優れてますが、ここまで音像が曖昧模糊として、ここまで堕落しきって曲調が軟弱なロック・ナンバーが他にあるか、ときどき思い巡らすのですが、思い当たりません。

 

Hoelderlin 'Rare Bird'('Rare Birds" 所収)を聴いた時「Wright みある」と思いましたが、これは私だけの勝手な連想だし、雰囲気についてだけの話です。夢見がちな甘い曲調といっても、それが「透徹」によってなされてる。私が Wright っぽいと思ったのはむしろヴォーカルのせいかも知れません。